人生を辿る自作作品!第5回:ピアノ曲「感傷的なワルツ」

自作曲「我が心の歌」紹介

「我が心の歌」〜人生を辿る8曲の自作作品!~

私には、これまでの人生の折々に作曲した、自作の楽曲があります。
独唱曲、合唱曲、器楽曲の合わせて8曲で、
各曲は約1分から5分の小さな作品です。

本来、本格的な作曲に必要な
和声楽や楽式論などの高度な知識を用いた曲ではありませんが、
音楽大学の授業で学んだ作曲の基礎の上に、
私の専門であるチェロや、ピアノの演奏、合唱指導・指揮などの経験を生かし、
持ち前の情熱で作り上げた作品です。

音楽に携わって歩んできた人生の中で、
情感がほとばしった瞬間、
思わずメロディがあふれ出していた、というのが正直なところです。

そこで、
本棚にしまい込んでいたこれらの作品を、
ひとつの形にまとめ、
「自作曲集」として作成してみたいとの思いに至りました。

時間を見つけてはパソコンに向かい、
楽譜の作成ソフトに音を打ち込んでいきます。
今の時代は、このソフトがあれば、
家庭で市販の楽譜と同等のものが作れる便利な時代になりました。
しかも、打ち込んだ音を、色々な楽器の音で再現することも出来るのです。

地道な作業ではありましたが、
まるで人生の足跡を辿るかのようでもあり、どの作品にも深い感慨を覚えます。 
作品数は僅かながら8曲、それぞれ小さな作品ですが、
私には「我が心の歌」として、誠に愛おしく思えるのです。

こうして出来上がった「自作曲集」の作品を、
当音楽教室ホームページのブログ記事にて、ご紹介させていただきます。
毎回、自作曲を1曲ずつ、
演奏(PCでの再現音)に解説を添えて、お届けする予定です。

どの作品も、
皆さまにお気軽にお聴きいただける作品ですので、
是非、お楽しみ下さい。
音楽にいそしむことの喜びをお伝えできれば、嬉しく存じます。
       

ピアノ曲「感傷的なワルツ」

作曲:梅谷邦彦 

第5回目のご紹介は、1979年10月作曲「感傷的なワルツ」です。

【作曲ノート】
昭和20年代後半のこと、小学6年生だった私は、
ふとしたきっかけから、ピアノを習うことになりました。
戦後間もない当時、
衣食住の何もかもが、貧しく質素な生活環境にありました。
そのような時代に、我が家に、思いもしないピアノが運ばれて来たのです。
以来、自宅の近くにお住いの、高校音楽科の先生が帰宅時に寄ってくださり、
週1回のレッスンが始まりました。

音楽といえば、小学校での歌唱しか経験のなかった私が、
初めて本格的な楽器と出会い、
いつでも触れることができる機会に恵まれたのです。

習い始めた頃は、
楽しい遊びのような気持ちで、ピアノを弾いていましたが、
中学1年生の時に、友人宅で友人のお父様からレコードを聴かせていただいたことで、
音楽への思いは一変します。
子供ながらも、魂を奪われるほどに衝撃をうけたのです。
その曲こそが、忘れもしない、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」でした。

その時から、次第に音楽にのめり込み、
学校から帰ると来る日も来る日も一日中、
ピアノを弾いていたことを記憶しています。
ご近所では、「いつ、家の前を通っても、ピアノが聞こえてくる」
との噂が広まったほどです。
       
その成果があってか、中学・高校在学時には、
入学式、卒業式でのピアノ伴奏、文化祭では、ソロでのピアノ演奏ステージを
受け持つまでになりました。

卒業式でのピアノ伴奏(中学生時代)

また、新年になると、
いただいたお年玉でバイオリンを購入して習い始め、
当時、自宅があった茨木市を拠点とする、茨木市民管弦楽団に、
中学2年生の最年少で入団しました。
同市音楽祭で、シューベルトの交響曲「未完成」の第2バイオリンパートを演奏し、
身をもってオーケストラの素晴らしさを実感します。

高校に進学後は、吹奏楽部を経てグリークラブ(男声合唱)に入部し、
そこで指揮に携わる経験をしました。

広く音楽を学ぶ中で、オーケストラへの思いがさらに募り、
高校2年生よりチェロを始め、
2年後にチェロ専攻で音楽大学へ進学し、
さらに専門的に音楽を学んでいきたいという念願を果たしました。

さて、本題のピアノ曲「感傷的なワルツ」ですが、
楽譜には1979年作と記しています。
音楽大学を卒業し、ここ吹田市千里丘の地で、
ピアノ教室を始めてから13年がたった頃です。
思えば、それまでに、ショパンやベートーヴェンの名曲に憧れて、
何度もピアノ曲の作曲に挑みましたが、完成に至ることはありませんでした。
歌の作曲では、自然にメロディが浮かび、ピアノ伴奏譜も書けるのにと、
半ば諦めていました。

ある日、ピアノに向かい弾き始めると、
不思議とメロディが繋がり、即座に楽譜に書き留めました。
僅か2分30秒の拙い曲ですが、
36歳にして初めて完成した、唯一のピアノ曲です。
        
この度、当ブログへの掲載にあたり、
長い間、本棚にしまい込んでいた楽譜と再会しました。
古びた手書きの楽譜を見ていると、
まるでタイムスリップしたかのように、
若かりし頃の音楽への思いや様子が、脳裏によぎりました。
改めて、音楽の道を歩んで今日に至る人生に、深い感慨を覚えています。     

ピアノ曲「感傷的なワルツ」(手書きの原譜)

          

ピアノ曲「感傷的なワルツ」
作曲 / 梅谷邦彦

         

では、今後の掲載予定を少し先取りして、お知らせします。

第6回目予定
歌曲「祝婚歌」(2022年7月作)
初孫の結婚を祝し、贈った作品です。
曲を聴いた孫の希望で、結婚披露宴のBGMとして流し、
結婚に花を添えることができましたことは、幸いです。

ご紹介予定
第6回:「祝婚歌」(歌曲)
第7回:「さようなら そして ありがとう」(合唱曲)
(自作8曲中のバイオリン曲は、省略させていただきます。)

前回までの公開作品
第1回:「すずらん」(歌曲)

第2回:「ぼくはピアニスト!」(歌曲)

第3回:「ひびけ歌声」(合唱曲)

第4回:「ロマンス」(チェロ曲)

大阪府吹田市千里丘の音楽教室です。 幼児(3歳)からシニアの方まで、随時ご入会を受け付けています。 現在、個人レッスンによる「ピアノ」「声楽」「チェロ」「ソルフェージュ(視唱、聴音、楽典など)」の4科目を開講しており、初心者、経験者、趣味で楽しみたい方、また音楽大学・音楽高校を目指したい方など様々な生徒さんが在籍されています。 ご一緒に音楽を学び、楽しみませんか。
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