『オペラ座の怪人』といえば、
仮面をかぶった【怪人】の姿が、即座に脳裏に思い浮かびます。
『オペラ座の怪人』のミュージカル版は、
世界的にロングランを続け、
公演回数第1位の記録を、今なお更新し続けています。
ミュージカル版の他にも、
映画版やドラマ版も制作されている大人気作品です。
『オペラ座の怪人』のメインテーマ
「♬ チャ~ン チャララララ~ン チャララララ~ン ♬」
のメロディは、誰もが耳にしたことがあるでしょう。
仮面姿の不気味な【怪人】と、
恐怖をかき立てるメインテーマのメロディとが、
生涯、忘れられない強烈な印象となって心に刻まれる『オペラ座の怪人』。
『オペラ座の怪人』の楽曲の中で、
メインテーマとともに、特に有名な歌曲『スインクオブミー』は、
当教室でもレッスンしています。
『スインクオブミー』についての内容や、
歌唱の留意点を学ぶことで、
『オペラ座の怪人』の世界を豊かに表現しましょう。
🎼『オペラ座の怪人』原作小説:ガストン・ルルー
『オペラ座の怪人』の原作は、
ガストン・ルルー(1868-1927年 仏 小説家・新聞記者)が、
1909年に発表した、ホラーミステリー小説です。
〈パリのオペラ座には、幽霊が出る。〉
当時、まことしやかに囁かれていた噂です。
この噂に着想を得たガストン・ルルーは、
新聞記者だった経験を生かし、綿密な取材を重ねながら、
通常立ち入ることが出来ない、
オペラ座の地下水脈や奈落などを、細部まで丁寧に調べあげ、
小説『オペラ座の怪人』を書き上げました。
実際に、1896年、オペラ座のシャンデリアが落下し、死者が出る事故があり、
この事故をストーリーに加えたことで、
得体のしれない【オペラ座に住みついている怪人】が現実味を帯び、
読者を恐怖と不安に陥れます。
原作小説の【怪人】は、
【人物】というより、
【モンスター】【殺人鬼】といった印象を与えています。
【フランスが誇るパリのオペラ座】×【怪人】
という衝撃的なマッチングは、
後世、多くの芸術家たちのインスピレーションを刺激し、
現在までに、
いくつもの舞台・ミュージカル・映画・ドラマ作品がリメイクされています。
次に、多くのリメイク作品の中で、
世界的に最も有名となった、
ミュージカル版の『オペラ座の怪人』について、確認しましょう。
🎼ミュージカル『オペラ座の怪人』:アンドリュー・ロイド=ウェバー版
数多くのリメイク作品の中で、世界的に最も有名な作品は、
1986年にロンドンで初演された、
アンドリュー・ロイド=ウェバー脚本・作曲の、
ミュージカル作品『オペラ座の怪人』です。
▼アンドリュー・ロイド=ウェバー
(1948年- イギリス 作曲家)
ミュージカル界の巨匠と呼ばれている。
祖国イギリスでは、
「ビートルズとアンドリュー・ロイド=ウェバーは、
音楽で世界を制覇した」と称えられている。
主なミュージカル作品
『ジーザス・クライスト・スーパースター』1970年
『エビータ』1976年
『キャッツ』1981年
『オペラ座の怪人』1986年
『サンセット大通り』1993年など
🎹アンドリュー・ロイド=ウェバー版:大ヒット記録の数々
初演以来、
世界180余りの都市で上演され、
1億5,000万人以上もの観客を動員しています。
特に、アメリカのブロードウェイでは、
史上最長となる37年間(1988-2023年)のロングラン記録を樹立、
上演回数は、1万3,000回以上にもなります。
▼ブロードウェイ
ニューヨークのマンハッタンを南北に走る大通りの名前。
また、その通り沿いに劇場が集中しているエリアのこと。
新型コロナ流行のため、
『オペラ座の怪人』の上演は、一時 休演となり、
その後に再開されましたが、
2023年、ブロードウェイでの上演は、惜しまれつつも終演となりました。
日本での人気もとても高く、
1988年に劇団四季が初演して以来、
公演回数7,000回以上、
観客動員数はおよそ700万人にものぼります。
🎹アンドリュー・ロイド=ウェバー版:受賞歴
1986年
ローレンス・オリビエ賞受賞
※イギリスで最も権威があるとされている演劇賞。
オペラ、ダンス、ミュージカル作品から選ばれる。
1988年
トニー賞受賞
※アメリカで最も権威があるとされている演劇賞。
ブロードウェイで公演される演劇・ミュージカル作品から選ばれる。
などを受賞しています。
世界的な人気と高い評価を得た
アンドリュー・ロイド=ウェバー版『オペラ座の怪人』は、
ミュージカル史上、重要な作品です。
🎹アンドリュー・ロイド=ウェバー版:魅力のわけ
数多く作られた『オペラ座の怪人』のリメイク作品の中で、
ミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーの作品が、
これほどまでに人気を博した、その魅力は何でしょうか。
魅力①豪華な舞台装置や衣装
潤沢な資金によって、
大がかりな仕掛けの舞台、豪華な衣装など、
観客を圧倒させる演出を創り出しました。
魅力②人間らしいキャラクター設定
原作小説の【怪人】は、
【モンスター】【殺人鬼】としての面が強調されていましたが、
アンドリュー・ロイド=ウェバー版では、
【苦悩を抱えたひとりの人間】として描かれています。
【怪人】に観客が感情移入しやすく、共感できるキャラクターとなりました。
魅力③〈ミステリー×ロマンス〉なストーリー展開
原作のホラー要素を和らげ、
【怪人】をめぐる愛憎劇を軸とした、
〈ミステリー ×ロマンス〉 なストーリーを展開しました。
不気味な怖さや緊迫感のあるミステリー要素に、
甘美さ、せつなさに富んだロマンスを表現することで、
観客の情緒に訴えかける作品となりました。
登場人物それぞれの、
〈愛と苦悩〉が色濃く映し出され、心が大きく揺さぶられます。
魅力④〈【ミュージカル】×【オペラ】〉新しい世界観の音楽
ストーリーは、
〈オペラ座での新作オペラ公演〉
での出来事から始まり、展開していくことから、
《【ミュージカル作品としての音楽】と、
【クラシック音楽であるオペラの演目としての歌曲】を融合した 》
新しい世界観の音楽を創り上げました。
《【ミュージカル】と【オペラ】とのジャンルの隔たりをなくした》
ことで、次々に生まれてくる、
登場人物それぞれの、
愛、憎しみ、幸福、苦悩などの感情が、見事に表現されています。
より劇的に、より華麗に、より魅惑的な音楽となって、観客の胸に迫り、
『オペラ座の怪人』の世界に、惹き込むのです。
🎼『オペラ座の怪人』登場人物&ストーリー
次に、ストーリーの軸となる、登場人物の関係を確認しておきましょう。
🎹『オペラ座の怪人』主な登場人物
♬オペラ座の怪人
オペラ座の地下に住みつき、恐れられている謎の人物。
生まれつき異形な顔をかくすため、常に仮面をかぶっている。
あらゆる才能を持ち、音楽に関しては天才的。
♬ クリスティーヌ・ダーエ
オペラ座の合唱団の一員。
【音楽の天使(怪人)】から歌のレッスンを受けたことで、
オペラ歌手としての才能を開花させていく。
♬ ラウル・シャニュイ子爵
オペラ座の新しいスポンサーとなった貴族。
クリスティーヌとは幼馴染で、オペラ座で偶然に再会する。
🎹『オペラ座の怪人』ストーリー〈愛憎の三角関係〉
『オペラ座の怪人』では、
怪人、 クリスティーヌ、ラウルの3人が、
〈愛憎の三角関係〉で悩み苦しみ、葛藤する姿が演じられます。
クリスティーヌは、
姿を見せない音楽の天使(怪人)に歌のレッスンを受け、
歌手としての才能を開花させます。
オペラ座のプリマドンナとしての道を開いてくれた、
音楽の天使(怪人)を尊敬し慕っています。
怪人は、
クリスティーヌと結婚したいと思っていますが、
オペラ座のスポンサーであり、クリスティーヌの幼馴染でもあるラウルが現れ、
ふたりが惹かれ合っていくのを目の当たりにし、ラウルを陥れようとします。
しかし、
自身の幸せか、クリスティーヌの幸せかで苦悩します。
クリスティーヌとラウルは、
クリスティーヌが代役を務めたオペラ座の新作オペラで、
偶然に再会し、愛し合うようになります。
クリスティーヌは、
尊敬していた音楽の天使の正体が、
ラウルを追放しようとする怪人だと知ることになりますが、
それでも怪人を憎み切れない自分に気付き、
怪人とラウルへの気持ちで揺れ動き、悩み苦しみます。
それは、
歌の天使としての怪人への敬意と感謝の気持ちか、
それとも、
醜い姿から心も醜くなってしまった怪人への憐れみか、
まさか、
自分を愛してくれる怪人を、愛してしまったのか・・・
登場人物それぞれが抱く、
愛、憎しみ、喜び、悲しみに悩み苦しみながら、
正面から向き合い、気持ちが絡み合うことで生まれる、
リアルな人間関係が展開していきます。
〈愛憎の三角関係〉苦悩の結末がどうなるかは、
ここでは触れないでおきましょう。
🎹『オペラ座の怪人』人間の二面性が顕れる
〈愛憎の三角関係〉で苦悩する
オペラ座の怪人、 クリスティーヌ、ラウルの3人それぞれに、
人間なら誰もが持っている、
《善良な人間性》と《破滅的な人間性》の二面性
が、顕れてきます。
《破滅的な人間性》の怪人にも《善良な人間性》が宿り、
《善良な人間性》のクリスティーヌにも《破滅的な人間性》が潜んでいる
ことが、見事に描かれ、観客の心を大きく震わせます。
2011/10月
『オペラ座の怪人』
25周年(1986年のロンドン初演より)記念公演
ロイヤル・アルバート・ホール( ロンドン )
イギリスだけで250スクリーン、
アメリカ他ヨーロッパ各国合計で1,100スクリーンで同時衛星中継された世界的イベント。
場面:【音楽の天使(怪人)】が、クリスティーヌをオペラ座の地下へと連れ出し、
歌のレッスンを施す。ラウルがクリスティーヌを心配する。
怪人 / ラミン・カリムルー
クリスティーヌ / シエラ・ボーゲス
ラウル / ハドリー・フレイザー
🎼歌曲『スインクオブミー』解説
歌曲『スインクオブミー』は、
数々の有名なミュージカルナンバーの中でも、
最も美しいメロディを湛える歌として、知られています。
ここからは、
歌曲『スインクオブミー』の内容について学んでいきましょう。
🎹『スインクオブミー』運命を動かす歌声
『スインクオブミー』は、物語の序盤で、
クリスティーヌが歌う歌曲です。
オペラ座の新作公演直前のリハーサル中、
舞台背景が崩れる事故が起こります。
出演予定だったプリマドンナが、
〈オペラ座に潜んでいると噂されている怪人の仕業〉だと恐れ、
降板してしまいます。
その代役に、クリスティーヌが抜擢され、
美しい声と、純真で清らかな心で、
新作オペラのアリアを見事に歌い上げます。
観客の心をとらえたクリスティーヌの歌声は、
運命を大きく動かすことになります。
♬運命①クリスティーヌのプリマドンナへの道が開かれる
クリスティーヌの美しい声と表現力で、
観客の心をつかんだクリスティーヌ。
歌唱力が認められ、プリマドンナとしての道を歩み始めます。
♬ 運命②クリスティーヌとラウルの再会
オペラ座の新しいスポンサー、ラウル・シャニュイ子爵が、
『スインクオブミー』の歌声に聞き惚れているときに、
歌っているのは、幼馴染のクリスティーヌだと気付きます。
かつて恋人同士だったふたりが、偶然にも再会し、
クリスティーヌの美しい歌声が、再びふたりの間を近づけます。
♬ 運命③3人それぞれの歓喜と苦悩がもつれ始める
クリスティーヌとラウルが再会するきっかけとなり、
オペラ座の怪人、クリスティーヌ、ラウルの3人が、
〈愛憎の三角関係〉に陥り、苦悩が始まります。
『スインクオブミー』を歌うことは、
登場人物それぞれの運命が動きだす、
ストーリーの重要なターニングポイントとなり、
ここから『オペラ座の怪人』の世界観が大きく広がっていきます。
🎼歌曲『スインクオブミー』歌い方
では、『スインクオブミー』の歌い方のポイントを見ていきましょう。
🎹ミュージカル作品中にあるオペラのアリア
『オペラ座の怪人』はミュージカルですが、
『スインクオブミー』は、
オペラ座の【新作オペラのアリア(ソロで歌われる歌曲)】
として歌う曲です。
🎹 ミュージカルとオペラ:歌い方の違い
ミュージカルとオペラの違いは、何でしょうか。
どちらも演劇ですが、その違いはどこにあるのか、確認しましょう。
♬ ミュージカルの特徴
〈歌・演技・ダンスの総合的な演出〉で役柄のキャラクターや感情を表現します。
⇩
激しいダンスを伴う歌唱、歌唱ではなくセリフでの表現も多い。
⇩
確実に声を届けるためにマイクを使用し、
基本は地声で、高音域は裏声(ファルセット)を使います。
♬ オペラの特徴
ストーリー、役柄のキャラクターや感情など〈すべてを歌唱で表現〉します。
⇩
歌唱が最も重要な要素のため、
動きは必要最低限に歩いたり、手の振りなど。
ストーリーの状況説明、会話の部分も歌唱で表現します(レチタティーヴォ)。
⇩
マイクは使用せず、自らの体で豊かに声を響かせ、
生の声で客席まで届ける歌唱法で歌います。
🎹『スインクオブミー』歌い方ポイント
♬ 歌い方ポイント①オペラのアリアとして歌う
【オペラのアリア】として歌うので、
〈歌・演技・ダンスの総合的な演出〉ではなく、
〈すべてを歌唱で表現〉します。
※歌唱の妨げにならない程度の動きはあります。
クリスティーヌが優れた歌唱力を披露し、
プリマドンナへの道が開かれることをイメージしながら、
美しく豊かに声を響かせ、感情を十分に表現します。
さらに、歌の内容を表現するだけではなく、
〈クリスティーヌの人物像〉まで表現することが、
観客の心をつかむ大きなポイントです。
クリスティーヌ自身を表現することで、
観客が、登場人物に感情移入し、共感することができ、
この先、繰り広げられる〈愛憎の三角関係〉に浸れるからです。
♬歌い方ポイント②繰り返されるメロディに変化を
曲の出だし部分
「♫ どうぞ~ 思い出をこの胸に~
ふたりは~別れを告げるけれど~ ♫」
のメロディは、歌詞を変えて何度も繰り返し出てきます。
単なる繰り返しにならないように、
クリスティーヌの感情の変化を歌詞から読み取って、表現しましょう。
感情を抑えているのか、それとも、あふれているのか、
強い意志を訴えているのか、それとも、自分に言い聞かせているのか、
夢見心地なのか、現実的なのか、、など、
何を表現したいのかを明確にイメージして、
声色、歌い方、顔の表情などで表現しましょう。
♬歌い方ポイント③カデンツァ
曲の終わりに、【カデンツァ】があります。
▼カデンツァとは
ソリストが、自由に即興的に演奏する独奏部分。
無伴奏(オーケストラなどの伴奏を伴わず)で、
ソリストの高度なテクニックを披露する見せ場となっています。
元々は、作曲家が即興演奏を指示している部分でした。
19世紀以降は、
曲全体の統一感を保つために、
作曲家がカデンツァ部分も書くようになりました。
『スインクオブミー』のメロディは、
シンプルなフレーズの繰り返しなので、その点では歌いやすいと言えます。
「『スインクオブミー』を歌いたいのに、最後のカデンツァが難しくて歌えない。」
という初心者の方は、
カデンツァ部分は省略して曲を終え、
テクニックが付いてきたら歌うことを楽しみに、声楽のレッスンを続けましょう。
「この機会に、最後のカデンツァにも挑戦してみたい。」
という方は、
カデンツァ部分を短めにして、スッキリと終えたり、
出せる範囲の高さの音できれいに聴かせる、など、
自分に合うようアレンジして歌ってみましょう。
どのような形にしても、
《カデンツァ部分が、技巧だけの表現にならないように、
クリスティーヌの感情を込め、
気持ちの高まりを効果的に伝えて、曲を締めくくる》
ことが大切です。
🎹歌曲『スインクオブミー』歌詞:日本語版
最後に、
『スインクオブミー』の歌詞を読んで、
クリスティーヌの気持ちを感じ取りましょう。
※途中でラウルが歌う部分があります。
どうぞ思い出をこの胸に
ふたりは別れを告げるけれど
忘れないでいてね
過ぎし日の愛を
いつかあなたの胸によみがえる
この世の愛は はかなく夢か幻か
色あせぬうちに心深く
夏の日々遠くに去り
今はもうゆきて還らず
ひとり過ごす夜の寂しさよ
あなたの面影に心乱れ
呼べども もう帰らぬ
過ぎし愛の時
忘れないでいて
ふたりの日々
【ラウル】
あれはクリスティーヌ
ブラボー!
幼い日に出会った
僕は覚えている
無邪気に遊んだ君のこと
夏はもう還らず
夢の日々も去る
どうぞ忘れないで
ふたりの愛
『オペラ座の怪人 』より / アンドリュー・ロイド=ウェバー脚本・作曲
2011/10月
『オペラ座の怪人』
25周年(1986年のロンドン初演より)記念公演
ロイヤル・アルバート・ホール( ロンドン )
イギリスだけで250スクリーン、
アメリカ他ヨーロッパ各国合計で1,100スクリーンで同時衛星中継された世界的イベント。
場面:クリスティーヌが代役として、オペラ座の新作オペラ公演でアリアを歌う。
リハーサル場面から本番へとつなげての演出となっている。
途中、ラウルがクリスティーヌだと気づく。
クリスティーヌ / シエラ・ボーゲス
ラウル / ハドリー・フレイザー
🎼『スインクオブミー』をご一緒に歌いましょう
一度は歌ってみたい、
世界的なミュージカル作品『オペラ座の怪人』の名曲『スインクオブミー』。
ドラマティックでミステリアスなストーリーの中で、
ひときわ清廉で純真な美しさが輝く歌曲です。
新しい融合から生まれた
【ミュージカルの中にあるオペラのアリア】、
『スインクオブミー』を、当教室でご一緒に歌いませんか。
歌声が、【音楽の天使】に届けば、運命が動く?!かもしれませんね!
今回のコラムにお付き合いいただきありがとうございました。
次回のコラム『ちいさな感動おおきな感動』も
よろしくお願いいたします。
梅谷音楽学院 講師 IKUKO KUBO (^^♪